アイデアのつくり方ーその具体的方法 その⑴ 特殊資料ー
さて、前回はアイデアマンの思考法について解説しました。
前の記事を読んでくださった方はこう思うかもしれません。
「思考法についてはわかったけど、 じゃあ具体的にどうやればいいんだ?」
今回からその具体的方法について、お話していきます。
正直長いです。
ただ丁寧なことにここを詳しくすることで読者に寄与しようとして いるのだと思います。
なので、 著者への敬意を失わないよう僕も丁寧に且つ伝わるように解説して いきたいと思います。da
①資料を収集すること
・ここは漫然とやりがちだが、 ここは気合を入れてやらなければならない。
では、どんな資料を集めればよいか。
それは⑴特殊資料と⑵一般的資料に分けられます。
⑴の特殊資料とは、「売り物」と「売る相手」についての資料( 情報)です。
この知識の習得には、19世紀のフランスの作家、 モーパッサンの逸話が示唆を与えてくれます。
「パリの街頭に出ていきたまえ。… そして一人のタクシーの運転手を捕まえることだ。
その男には他のどの運転手ともちがったところなどないように君に は見える。
しかし君の描写によって、 この男がこの世界中の他のどの運転手ともちがた一人の独自の人物 にみえるようになるまで、君はこの男を研究しなければならない」
これは僕自身至言だと思っています。
僕の話で恐縮ですが、これはブログの際の「ペルソナ」 に似ていると思います。
できるだけ具体的に相手の像を描く、
こんな例があります。
ある有名な石鹸広告の話です。
最初この石鹸には、ほかの 多くの石鹸についてそれまで一度も言われなかったことで、
この石鹸について初めて言えそうなことなどは何もなさそうでした 。
しかし、石鹸と皮膚や髪の毛との関係が研究された結果、
この課題でかなり分厚い一冊の本が出来上がりました。
そして、この本からコピー・アイデアが生まれ、 この石鹸の売り上げは十倍となりました。
⑴特殊資料とはこのように「 一つの製品の独自性を徹底的に研究した資料」のことを
意味します。
では、対称に⑵の一般資料とはなにか、 また次回にやっていきたいと思います。
今回はこれまで。