勉強して人生変えよう

某有名サイトの影響で始めました。目標:毎日アウトプット。

岬龍一郎『中村天風 心を鍛える言葉』序章1

今回は中村天風本で書いていこうと思います。

私が中村天風に出会ったのは、某有名ブログの解説にあったのがきっかけですが、学問会、財界、政治家、ひいては最近はプロ野球の大谷選手も読んでいたとのことで、さらに興味を持ち読むようになりました。特に宇野千代のような知識人が好きということで、そうゆう逸話に弱い私は、あれよあれよと本を買い、解説しようと思った次第になります。それでは序章から始めていきます。

 

【序章 天風哲学の魅力】

宇野千代を甦らせた天風哲学

まず最初にこの本では、人々はみな「幸福にくらしたい・成功者になりたい」と思っていながら、徒労に終わる場合が多いと言っていて、その原因は「あなたの心である」と天風は言います。

こういうスピリチュアル系が苦手な人も多く、「そんな気持ちで変わったら苦労しない!」と思う方もたくさんいると思いますが、なんでそんなことが言えるのか。

この本では宇野千代という、昭和期の(野間文芸賞・女流文学賞芸術院賞を受賞した)女流小説家の例が上がっています。

宇野千代は、『おはん』という名作を残した後、すっかり書けなくなってしまい、「私はもう書けない、そんな年齢に達してしまった。」という思いで、17~18年が経ってしまいました。そんなときに、人の紹介で、天風に会いこんなアドバイスをもらいます。「出来ないと思うからできない。出来ると信念することは、どんなことでもできる」と。「本当か、17~18年間一行もかけなかった私が、ある日、ほんの2,3行書いてみた。書ける、ひょっとして私は書けるのではないか、そう思ったとたん書けるようになった…」以後、宇野千代の創作活動は活発となり、後年、文化功労章を受けることになりました。

※これだけ聞くと、「そんなうまい話があるか…」と思う人もいるのかなと思います。しかし、思い返すと「あ、こんなこともあるな~」と自分の中で思うことはないでしょうか。これは人間の脳が関係しているといいます。人間の脳は「自身の必要な情報しか目に写さない・記憶しない」そうです。なので、「私はできる!」や「私はこれになる!」と決めるとそれに必要な情報が入ってくるそうです。(詳しくは「苫米地英人」という脳科学者の方がよく本やyoutubeで言っています。胡散臭いとか言われますが、私は成功の上でとても良いことを言ってくれてると思うので、興味のある方はどうぞ。また記憶に残らないに関しては羽生義治さんも同じことをインタビューでよくお話されてました。)

なので、宇野千代の場合も、「私は書ける!」と思ったからこそ、「書くための情報」が入ってきたのではないかと思います。

ここに天風哲学の真髄があるとのことです。幸福も不幸もすべては「心が決めている」と。宇野千代のほかにも東郷平八郎も天風に支持していたそうですが、そのいきさつは省きます。

では、次はなぜ天風がこのような人になったのか、その略歴を紹介します。